星降る夜に出掛けよう 観劇メモ

星降る夜に出掛けよう 感想メモ

 

髙地優吾くん、やっぱり舞台が似合うので舞台に立ち続けて欲しい。

 

𖤐星の王子さま
恥ずかしながらこの舞台が発表になるまで星の王子さまを読んだことがなく、発表されてからすぐに読んだ。その後、ゆごくんが王子さまを演じると聞いて、きっと似合うだろうと思ったけれど想像以上に王子さまのピュアさ、純真無垢さがハマっていて、目もキラキラしていてピュアの化身そのものだった。どうして酸いも甘いも経験したどっちかというとリアリストなドライな人間ぽいのに「ピュアの化身」になれるの?

「星はきみに笑いかけるよ」「星のかわりにたくさんの笑う鈴をプレゼントするね」(うろ覚え)など、原作から少しアレンジしたようなセリフもゆごくんの少年みたいな声にピッタリだった。

髙地優吾、やっぱり変で魅力的だ。
玉三郎さんも優馬くんもゆごくんのことピュアだと言っていたので身近にいる人がそんなふうに表現するってことは本当にそんな要素を感じさせるものが普段のゆごくんにもあるんだろうな。

ゆごくんが心配してたであろう歌唱も、かなり上手い!とは思わなかったけれどすっごく良くて、ストーリーと歌詞も相まって号泣した……
砂漠で疲れて眠る王子さまに、青年髙木くんが「君を守るよ」的な歌を歌う。(これがまた優しすぎて大号泣)
実は王子は起きていて、その言葉、歌を聞いていて、地球を去ることを決めた王子さまがかけがえのない友達になった青年のために、アンサーソングのように安全地帯の「あなたがどこかで」を歌うんだけどこれを歌うゆごくんの声が優しくて繊細でとても素敵で、涙が止まらなかった。王子さまと青年の無垢な友愛が美しくて、二人とも素敵な演技でした。

と、綺麗に飾ってみたけれど正直言って髙木くんが長髪なのも相まってめちゃくちゃ色気のあるお兄さんなので、髙木くんがピュア王子に布団代わりにマントをかけてあげたり自分の上着を枕にしてあげて寝かせてあげたりしてるところに、キュンキュンしてしまった。
美しいブロマンスっぽい、とも受け取れて、そういう風に受け取れるものを演じる優吾を見ることになるとは思わずなんか変にドキドキしてしまった。すみません。
ペアダンスっぽいこともするので尚更(二人で踊るカナリア良すぎた)

王子の背中パカーン衣装はどうしようかと思ったんだけどそもそも衣装もちょっと宇宙人(?)とか宇宙服っぽさを演出してるのかタイトめでスタイルの良さが際立っていた。

砂漠と空と青年と王子。
静かに穏やかに優しく物語が進んでいく感じがすごく刺さりました。

 𖤐星降る夜に出掛けよう
幽霊を連れている悩む男、鬱々とした感じが王子とは真逆なのでどっちもハマるゆごくんは凄い。
四つん這いになった黒子さんに座るゆごくん。癖ポイント。
煙草の灰を落とす仕草をするゆごくん。癖ポイント2。
こっちは難解で、分からん……と思いながら見てたんだけど優馬くんが演じてた人物は原作は女の子で、あのマネキンとのシーンは上辺だけの中身のない会話をしている女子会、と見かけてようやく理解が進んだ。
「真剣になったからだよ」の意味がいまいち分からなかったんだけど、真剣に人と向き合うことで真の友情が芽生える……ということでしょうか?
もう一度見たい。

ステージから天井に広がる電球の光、宇宙にいるみたいな満天の星に包まれているような空間になるのがあまりにも素敵すぎた。
そこに立っているゆごくんと優馬くんが綺麗だった。突然出てくる髙木くんには笑ってしまった。

𖤐ショータイム
優馬くんはザ・センターが似合う人だな、と感じた。センター、0番に立つべき人って感じ。
赤のジャケットがものすごく似合ってるし、真ん中にいるのがしっくりくる。歌が上手い。あとシンプルに顔がかっこいい。

髙木くんもかっこよかった。
舞台映えする背格好で声でお顔で、歌が上手い。お色気お兄さんすぎる。
髙木くんの歌が終わる辺りで舞台袖から出てきた手を見てニコッと素っぽい笑顔になったのにときめいてたら、手出してたの優吾だし、エスコートするようにその手を取って優吾が出てくるの無理すぎた。優吾が羨ましい。ずるい(?)

ゆごくん。
よく分からん歌詞の歌を歌っていた。
クルト・ワイルの「The Saga of Jenny」という曲らしい。
ネイビーのキラキラジャケット。
ここでもまた四つん這いになったダンサーさんの上に座っている。癖ポイント。
やっぱりめちゃくちゃ歌上達したね!的な感じではないんだけど歌えているし踊れている。
こうして歌とダンスをやる機会をもらえたのめちゃくちゃ良かったなあと思った(なにさま?)
ゆごくん、経験積めて鍛えられる機会があればいいのに、とずっと思ってたから、それが夏夢から今回の舞台で与えられている気がして、玉三郎さんありがとうの気持ち(だれ??)

三人で歌うところは顔を合わせて笑顔で歌っていて、楽しそうで可愛かった。
カーテンコールも、夏の夜の夢の時のように噛み締めるように、達成感溢れる顔で客席を見渡してるのが印象的でした。
最後「ありがとうございました」って声に出ちゃってたのもアイドルゆごくんらしくて可愛かったです。

𖤐舞台のゆごくん
アイドル髙地優吾ももちろん大好きだけど、舞台の髙地優吾もとても好きだ。
なんでかなって考えたけどゆごくん、「声」がいい。
声の演技が上手いと思う。
ミュージックソンとかの朗読でも思ったしいつぞやのマスカラ劇場のときも思ったしドラマのゆごくんの演技も好きだし、ゆごくんの声や演技が好きだ。
安全地帯を歌うゆご王子、優しく語りかける、大丈夫だよと相手に寄り添う感じがあった。

真っ赤な嘘のときに、北斗が「髙地が歌うと、ネガティブな気持ちも分かるけど、でもこんなに素敵なんだよ、って説得力あるものになる」という風なことを言ってたのを思い出した。
ゆごくんの声や持ってる雰囲気、持ち前の性格が王子の青年を導いて寄り添う温かさに合ってたんだなあと思う。

以上です。

 

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